印刷データについて
2025.06.23
こんにちは!大型出力屋の杪谷です。
「RGB(アールジービー)」「CMYK(シーエムワイケー)」という言葉を聞いたことはありますか?
RGB・CMYKは、どちらも色の表現する仕組みのことです。
では、この2つの色の表現方法で何が違うのか…今回は「RGB」と「CMYK」についてまとめます。
RGBとは、光の三原色を用いた色の表現方法です。
光の三原色のレッド・グリーン・ブルーの3つの色の組み合わせで色を表現します。
光の三原色は全ての色を混ぜることで白になります。※「加法混色」と呼ばれています。
色を混ぜれば混ぜるほど、明るい色になっていくのがRGBの特徴です。鮮やかな色の表現が可能です。
RGBは光で色を表現する仕組みのため、テレビやスマートフォンなどの画面やWebなどの色表現は、このRGBで表現されています。
CMYKとは色料(しきりょう)の三原色を用いた色の表現方法です。
印刷機のトナーなど、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4つの色の組み合わせで色を表現します。
色料の三原色では、絵の具混ぜていくと暗くなっていくのと同様に、色混ぜていくと暗くなっていくのが特徴です。RGBよりも色域が狭く、鮮やかな色の表現は劣ります。
※「減法混色」と呼ばれています。
暗くなっていくとはいえ、シアン・マゼンダ・イエローを混ぜても、完全な黒色は表現ができないため、ブラックを足した4色での表現をします。
街中に貼ってあるポスターや看板、チラシや冊子など、印刷物全般でCMYKでの表現がされています。
※CMYKの「K」は黒色(ブラック)をさしますが、「K」は「BLACK」の略ではございません。
「K」は「Key plate」(キー・プレート)の「K」です。
光の三原色での色表現(RGB)と、色料の三原色での色表現(CMYK)では、どちらが多くの色を再現できるのかというと、
光の三原色(RGB)の方が圧倒的に表現できる色が多いです。
下記の色味をご確認ください。RGBで作成した色味をCMYKに変換してみました。
CMYKでは表現できない色がたくさんあり、RGBで表現できた色も、CMYKでは近似色に変換され、少々くすんだ色味になります。
※蛍光色や金・銀などの金属の色味や特色(DICやPANTONE指定色)は、CMYKでは表現できないため、大型出力屋で印刷する場合、近似色に変換しての印刷になります。
ここまで読んでいただいた方は分かるかと思いますが、大型出力屋でもCMYKでの印刷になります。ですので、データをご入稿いただく際には、カラーモードはCMYKでのご入稿をお願いいたします。
RGBのままご入稿いただいたデータは、恐れ入りますが、CMYKに変換をして印刷させていただきます。
変換すると何が起こるのかというと、「3.RGBとCMYKの色の差」で見ていただいたように、色の違いが出てきます。
もちろん、赤が青に変わるということはございませんが、微妙な色味の違いが出てきますので、CMYKでデータを作成いただいた方が「イメージしていた色味と実際の印刷物の色味が違う」というトラブルを避けやすいです。
ただ、ご注意いただきたいのは、CMYKでご入稿いただいたとしても、実際の印刷物の色味とPCの画面で見るデータの色味は異なるという点です。
印刷物とデータでは、全く同じ色にはなりません、予め、ご了承のほどお願いいたします。
色味についてご心配な方は、色校正サービスをご利用ください!
大型出力屋では、初回無料で色校正をご利用いただけます。
※無料対象外の印刷素材もございます。
実際の印刷用紙にお客様のデータを印刷したサンプルを、本出力前に郵送にてお届けします。
詳しくはこちらをご確認ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
色の表現方法について参考になれば幸いです。
ご不明点などございましたらお気軽にご連絡ください。