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2020.10.02

デジタルプリント壁紙の施工指示書について

こんにちは、ホーコーズ(大型出力屋)です。
今回のブログでは、これまでご紹介してきたデジタルプリント壁紙における「施工指示書」と「壁紙の納品方法」「クレームと回避方法」について掲載させていただきます。
デジタルプリント壁紙に関する過去のブログは、下記からご確認いただけます。

  • 第一回 デジタルプリント壁紙とは?・印刷技術について・特長
  • 第二回 コロナ禍での壁紙の在り方・これからのオフィスと壁紙・弊社内装のご紹介
  • 第三回 既製品との違い・納品までの流れ

目次

  1. 施工指示書とは?
  2. 大型出力屋の壁紙の納品方法
  3. デジタルプリント壁紙の施工で発生するクレームと回避方法
  4. まとめ

 

■施工指示書とは?

施工指示書とは、デジタルプリント壁紙の施工手順、
注意点が書かれている資料です。

弊社では基本的に、事前に発注者の方へこのデータをお送りしています。
発注者の方は、事前に施工指示書の施工順や指示内容が、現場の環境的にみて問題ないかを担当の施工業者様に確認していただくと
現場で突然のトラブルも軽減されますので、ご活用いただければと思います。

※商品と同梱してカンプ(原本)もお送りしていますが、
この時弊社の名義は一切記載されませんのでご安心ください。

記載内容

下図は、実際の施工指示書サンプルです。
記載されている内容は、下記の項目になります。

    1. 壁面全体図
    2. デザインごとの注意点
    3. 推奨される施工順番
    4. サイズ
    5. 分割位置
    6. 重ねの長さ

既製品の壁紙にも貼り順を考慮した施工が必要になる場合もありますが、
デジタルプリント壁紙は、
壁面一面で1つのデザインのものが多く、特に貼始めの位置や、余白、
ジョイント(分割)位置が重要になります。

こうした場合に、誤った順番で貼ってしまうと、
切れてほしくないデザインが見切れてしまったり、
分割位置の調整がされていないことで、柄ずれが顕著に出てしまうなどのクレームが発生することがあります。
これらを予防するためにも、この施工指示書が重要です。

■弊社の壁紙の納品方法

弊社から納品する際の、メディアの状態、梱包方法についてご紹介いたします。

壁紙(メディア)の状態

①メディアは横幅(W)950mm以下のサイズで送付します。
②余白があり、この余白には貼り付け順(ナンバリング)が記載してあります。
※注意事項がある場合も、この余白に記載します。
③高さと平衡を保つための目安が付いています。
施工時にカットして切り落とされる部分のためご安心ください

壁紙の印刷物の説明

 

梱包方法

梱包は、メディアを紙管の外側に重ねず1枚ずつ巻き付けて納品します。
※この時、印字面は内向きに巻きます。

なぜ、印字面を内向きに巻くのか?

壁紙を納品する施工現場では、まだ工事のゴミやほこりが残っていたり、
施工準備の際、糊が手に付着した状態で壁紙に触ってしまう事があります。
こうした傷や汚れ、後の変色の原因になるものが印字面につくことを避けるため
印字面を内巻きにして納品しています。

■デジタルプリント壁紙の施工で発生するクレームと回避方法

デジタルプリント壁紙の採用で発生することがあるクレームの例を、
2つ掲載いたします。
施工指示書は、下記のようなクレームを未然に防ぐことにもつながりますので、
ご参考いただければと思います。

1例目:デザインの見切れ

壁紙デザインの見切れ例

例えば、上図のようなデザインの場合。
・デザイン左端に企業のロゴマーク

施工の際、一般的には壁に向かって右側から貼り始めることが多く、
また、壁紙の裏地は「紙」のため、施工時に水糊をつけることで伸びが発生します。

今回のデザインの左端には、切れてはいけないロゴデザインがありますが、
一般的な施工方法のまま右側から施工を始めてしまうと、
左端まで貼り終わると、ロゴマークが見切れてしまう可能性がでてきます。

このクレームを回避するため、弊社からのご提案の例として
「施工業者様に負担をかけてしまいますが、左端から貼り始めてもらうよう、
施工指示書に記載する。」というものがあります。
(他にも、ロゴをもう少し内側に入れ込むご提案、など場合によって様々です。)

施工指示書の例

納品までに、この施工方法で問題がないか、事前に施工業者様への確認を取りつつ
すり合わせを行います

2例目:白い余白が多いデザイン

こちらの様に、平衡を保たなければいけないデザインで、余白が大きい場合、
壁紙の貼始めの位置調整や、平衡を保つことが難しく、
特に横幅が長いほど、僅かな傾きでも、貼り終わりのころには大きなズレになることがあります。

施工後離れてみると、デザインの傾きが顕著になっている、
余白のバランスが悪い、というクレームにつながります。
※画像は少々極端な例です。

このクレーム回避の対策は、下記の2点です。
・納品する壁紙に目安をつける。
・全体図に余白の数値、優先度合いを記載する。

施工指示書の例

これ以外にも、施工店様からのご要望なども追記可能ですので、
校正の際に、お気軽にご相談ください。

■まとめ

ここまで、「施工指示書」と「弊社の納品方法」「クレームと回避方法」について掲載させていただきました。
まとめると、施工指示書は、
デジタルプリント壁紙独自の施工を必要とする現場で起こりうるクレームを、
未然に防ぐためにも非常に重要なツールです。
※施工指示書の作成は、デジタルプリント壁紙をご注文のお客様には
無料のサービスとなります。

私たち印刷会社は直接施工を行うわけではないため、
まだまだ施工現場について知識不足な点もありますが、
「印刷して壁紙を作る」弊社と、施工していただく施工業者様、
そして何よりもクライアント様にご満足いただける空間づくりをお手伝いできるよう
壁紙のことや施工のことなど、日々関係業者様から学ばせていただいております。

この知識が、少しでもお役に立てるよう、精進してまいりますので、
壁紙について、他にもご不明な点や不安な点がありましたら
お気軽にお声がけ、ご相談いただければ幸いでございます。

弊社のデジタルプリント壁紙の印刷サービスについて、
サービスの内容や、お見積もりのご依頼は下記サイトからもご確認いただけます。

 

何かご不明な点や、ご相談事がありましたら、
担当:栗原までご連絡をいただければと思います。

TEL : 0776-50-0057
Mail: dekapri@ogata-print.com

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