大型出力屋

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大型出力屋の印刷・後加工技術

2020.07.27

第三回 デジタルプリント壁紙の魅力

こんにちは、ホーコーズです。
第三回の今日は、実際にデジタルプリント壁紙を検討する際に生じる、
不安や疑問を解消できるよう、「デジタルプリント壁紙と既製品との違い」「納品までの流れ」について
ご紹介したいと思います。

第一回はこちら
第二回はこちらに掲載してあります。

目次

  1. デジタルプリント壁紙と既製品との違い
  2. 納品までの流れ
  3. まとめ

 

■既製品との違い

デジタルプリント壁紙の基本仕様は下記の通りとなります。

  1. 素材    表層:塩化ビニル 裏打ち:紙
  2. インク   水性ラテックスインク
  3. 納品時   紙管にまかれたロールの状態で納品
  4. 安全性能  F☆☆☆☆/防火認定取得
  5. 寸法    1シート900mm以内
  6. 施工方法  施工指示書を見ながら、既製品同様の壁紙用糊を使用して施工

インクジェットプリンターで印刷するオリジナル壁紙

既製品を比べた際の利点・欠点について

利点

    • 写真やイラストなどのデータがあれば壁紙が作れる
    • デザイナー様、施工店様などが、オリジナル自社製品が作れる
    • 壁面のサイズや形状に合わたデザインにて壁紙が作れる
    • 受注生産のため、在庫を持つ必要がない
    • 最小1㎡から、小ロット発注できる
    • 短納期生産
    • インクジェット出力だから型不要
    • F☆☆☆☆・防火認定を取得済み(大型出力屋製品は認証済)

などなどメリットが多くがあります。

難点・課題点

  • 既製品と比較して価格が高い。
    ex)W4000*H2500mm(10㎡) 既製品約10,000~27,000円ほど、
    デジタルプリント壁紙約45,000円と、量産型の壁紙に比べると高価。
  • 既製品とは施工方法を変える必要がある場合がある
  • 施工場所(壁面)にあったデザイン制作のスキルが必要
  • しっかりした施工手順書が必要
  • オリジナルの壁紙が作れるという知名度がまだまだ低い

この独自のノウハウが求められるため、施工できる職人が少ないのが現状です。
弊社では、この施工業者様を探される際のご相談も受け付けております。

インクジェットプリンターで印刷するオリジナル壁紙

また、施工時の失敗のリスクを軽減するため、
案件ごとの施工指示書を同梱して納品させていただいております。
施工業者様が現場で確認し、スムーズに施工できるよう、
全体図と、出力サイドから見た際の、最適な貼り順や注意点が記載してあります
施工指示書については、後日詳細のブログを掲載いたしますので、
そちらもよろしければ、ご参考いただければと思います。

■納品までの流れ

インクジェットプリンターで印刷するオリジナル壁紙

壁紙の注文から納品までの手順をご紹介いたします。
施工や、割図を作る際に注意するポイントは随所にありますが、
弊社がサポートいたしますので、安心してお任せください。
※お問合せから納品まで、お客様ごとに合わせたフローで対応させていただきます。
下記の流れは、あくまでも一例としてご参考ください。

大まかに、下図のような流れになります。

(1)お見積もり・データ制作

現地調査(以下、現調)・施工は弊社で請け負うことができないため
こちらは施工店様、もしくは現場責任者の方に委託をお願いいたします。
現調の後、壁面サイズが決定したら、お見積もり依頼と、デザインデータを制作いただきます。

お見積もり依頼時の注意点

お見積もりは、壁面のサイズと数量が分かれば積算可能です。
より正確なお見積もりを行うには各壁ごとの図面があると、より正確に積算可能でき、
後々のやりとりもスムーズに行うことができます。

なぜ、図面があると正確な見積もりができるのか?

図面がないと、出隅や入隅、コンセント位置などが不明瞭なままお見積もりを積算することもあり
割図校正の段階で、割付や出力幅が変わる場合があります。
そのため、事前に図面をいただくことで
お見積もり段階でも、正確な割付でご提案ができます。

また、サイズを指定する際は、
事前に現調の担当者様に、図面サイズにはどの程度の余白が含まれているかを確認していただき、その数値も一緒に記載して発注頂くと、
施工時に寸足らずになるリスクが回避できるため安心です。

データ制作時の注意点

写真データで製作する場合は、
出来るだけ大きなサイズでご用意ください。
目安は、原寸サイズに引き延ばした際、画質が200~300dpi程度となります。

イラストレーター(Ai)で制作する場合は、
文字やロゴなどをアウトライン化したデータでご入稿ください。
その他データに関する詳細は、こちらからご確認ください。

(2)発注と色校正の有無

お送りしたお見積内容でよろしければ、ご発注の連絡をいただきます。
この際、初回無料の色校正の有無も併せてご連絡ください。
※ご連絡はメールにてお願いいたします。またこの時、一緒にデータをご入稿いただいても問題ありません。

色校正とは?

色校正とは、実際のメディア、データで事前のテスト印刷を行い
それをお客様に送付し、色味や素材感が確認できるサービスです。
お送りするサンプルは約A3サイズ、データ5種までは、1案件につき初回無料で
行うことができます。
納期に余裕がある場合は、是非ご活用ください。

その後弊社から「ご注文確定のメール」をお送りさせていただき
このメールにて、納期・ご請求金額・お支払方法・サイズと枚数など
ご注文に関する情報の最終確認ができます。

(3)データ確認・割り図校正

ご発注時、もしくは上記「ご注文確定メール」のあとに、
メールにてデータのご入稿をいただきます。
※ファイル便などをご使用ください。

その後弊社で、ご入稿データの確認をさせていただきます。
この時のチェック項目は主に下記の内容です。

・文字のアウトラインがかかっているか
・カラー設定がCMYKか、特色が使用されていないか
・指定サイズと合っているか
・画質は適正か など

これらの確認が完了次第、割り図の校正を行います。
割図は、デジタルプリント壁紙を施工するにあたって必要な
分割位置などの情報が記載されており、これがのちに施工指示書になります。
この割図の校正で、分割位置や、仕上がりイメージの確認ができます。

インクジェットプリンターで印刷するオリジナル壁紙の施工指示書

(4)データ校了後の色校正or本商品の発送

メールで割り図の校正を行い、校了をいただいてから
印刷作業を行います。
事前色校正を行う場合は、データ校了の翌日~翌々日で校正を発送いたします。
この色校正が到着しましたら、お電話、もしくはメールにてご連絡をいただき、
校了後に本番の印刷に進みます。

弊社では、上記の校了までのやりとりから
印刷、梱包、出荷まですべて自社で責任をもって行っていますので、
安心してお任せください。

商品の発送後、送り状番号のご連絡をさせていただきます。
発送は基本的には佐川急便様を使用いたします。
各配達にかかるお日にちは、下記をご参考ください。

■納期イメージ

以上が、基本的な納品までの流れとなります。
お客様のご希望に合わせた柔軟な納期対応をさせていただいておりますので、
随時、ご相談いただければと思います。
だいたいの納期イメージは下記をご参考ください。

データのご入稿をいただいてから、色校正なしで納品まで
・200㎡まで 約3-5営業日
・300㎡まで 約7-9営業日

※色校正を含める場合は追加2-3営業日。
※納期はデータ・色校正の校了タイミングにより変動いたします。

■まとめ

第三回では主に、「デジタルプリント壁紙と既製品との違い」「納品までの流れ」について
掲載させていただきました。
納品までのやりとりが難しい印象はありますが、
実際に行うのは、もともと弊社で扱っているポスターや、バナースタンドと同じで
データを入稿いただき、それを確認し、仕上がりイメージをお送りする、
校了をいただいてから製作をスタートする、というシンプルな流れです。
施工時のクレームを減らすための施工指示書は、
デザインに合わせ弊社からご提案させていただくこともできますので
安心してお任せいただければと思います。

弊社のデジタルプリント壁紙の印刷サービスについて、
サービスの内容や、お見積もりのご依頼は下記サイトからもご確認いただけます。

 

何かご不明な点や、ご相談事がありましたら、
担当:栗原までご連絡をいただければと思います。

TEL : 0776-50-0057
Mail: dekapri@ogata-print.com

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