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2021.06.09

タペストリーとは? ┃ これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる! ~第二回~

いつも大型出力屋をご利用いただき、ありがとうございます。
お客様応対を担当しております、杪谷(ほえたに)と申します。

「これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第一回~」に続き、
第二回といたしまして、今回は弊社で作成できるタペストリーのサイズやデータの作り方についてご説明いたします。

「これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第一回~」
→こちらの記事は入門編として、タペストリーって何?というところから、
加工方法やタペストリー印刷ができる紙や布などの素材についてご紹介いたしました。
(※ 第三回はタペストリーの設置の仕方や、縦長・横長を間違えてしまった時の落とし穴についてまとめる予定です。)

 

  1. 大型出力屋で作れるタペストリーの最大サイズとは
  2. 印字幅を超えたタペストリー印刷について
  3. タペストリーのデータの作りかた
  4. まとめ

 

1.大型出力屋で作れるタペストリーの最大のサイズとは

タペストリーの仕上がりサイズについて

大型出力屋のお客様より、タペストリーの「仕上がりサイズ」とはどこからどこまでのサイズ?とお問い合わせをいただくことがございます。
サイズは通販でタペストリーを注文する時に、不安に思われる要素の一つかと思います。

こんな疑問はありませんか?
・パイプの内側から内側までのサイズを注文画面で入力すればいい?
・上下のパイプの加工をした際にタペストリーの裏に回る部分も仕上がりサイズに含む?

 

タペストリーには上下にパイプが通り、またそのための加工が入るので、分かりにくいですよね。
第一回でご紹介いたしました2つの加工方法「上下袋加工(じょうげふくろかこう)」・「はさみこみ加工」で、仕上がりサイズの定義の仕方が若干異なっておりますので、ご説明いたします。
※「上下袋加工(じょうげふくろかこう)」・「はさみこみ加工」について、詳しくは第一回のブログをご覧ください。
「これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第一回~」

上下袋加工の場合・・・

横幅:正面からの見え寸(左右を縫製する場合、裏側に折り返す部分は仕上がりサイズに含みません。)
高さ:上の袋加工の頂点から下の袋加工の頂点までのサイズ

※袋加工の内側からではございませんのでご注意ください。
袋加工の裏側に回る部分はご注文サイズに含まれません。

 

 

はさみこみ加工の場合・・・

横幅:正面からの見え寸
高さ:上下のパイプを含まない用紙のサイズ

弊社では「仕上がりサイズ」=「ご注文サイズ」と認識をしております。ここで行き違いがあると、データがご注文サイズに合わなかったり、思っていたサイズに仕上がらない、ということが起きかねませんので、ご注意ください。
ご不明点があればご注文・ご入稿前に一度ご連絡いただければと思います!
お問い合わせはこちら

 

タペストリーの最大サイズについて

弊社では、タペストリーを作成可能な素材を9種類ご用意しておりますが、それぞれの用紙には「印刷が可能な幅」(以下、印字幅)がございます。

ご希望の仕上がりサイズの短辺がこの印字幅以内であれば、1枚物で印刷・作成することができます。

 

タペストリーのサイズについて

厚手合成紙、耐久クラフト紙は塩ビ丸パイプ、その他の素材はスチールパイプを使用した場合のサイズです。

また、塩ビ丸パイプの最大の長さは1800mm、
スチールパイプの最大の長さは2000mmです。
これ以上の横幅の場合はパイプは分割でのご案内をさせていただいております。

 

タペストリー(はさみこみ)のサイズについて

 

例えば・・・下記は作成可能です。

例:厚手合成紙でW1400×H3000mmの縦長のタペストリー

厚手合成紙で縦長のタペストリーを作る場合の印字幅は1500mm、
高さは3000mmと印字幅を超えておりますが、横幅(=短辺)が1400mmは印字幅内のため、1枚物で作成が可能です。

 

例:メッシュターポリンでW2000×H1000mmの横長のタペストリー

メッシュターポリンで横長のタペストリーを作る場合の印字幅は1580mm、
横幅は2000mmと印字幅を超えておりますが、高さ(=短辺)が1000mmは印字幅内のため、1枚もので作成が可能です。

 

 

 

 

2.印字幅を超えたタペストリーについて

タペストリーで展示会のパーテーション全体を覆いたい、撮影スポットや記者会見の背景などで大判のタペストリーを使用したい、という場合、上記の印字幅を超えてしまうということがあります。

=作成不可能ではございません!

1枚もので作成できないサイズでも、布素材とターポリン素材に限り、印刷素材の印字幅内で、分割して印刷をした後に1枚に繋ぎ合わせる加工が可能です。
こちらの加工は「幅継(はばつぎ)」と呼ばれています。

例:W3000×H2000mm トロマットのタペストリーの場合

トロマット(布)の印字幅は1780mmです。横も縦も印字幅を超えております。
こちらの場合、W1500×H2000mmの布を2枚印刷し、幅継(はばつぎ)をして作成が可能です。
布素材の幅継(はばつぎ)の場合、糸で縫わせていただきます。


※上記幅継位置は一例です。

例:W3000×H3000mm スタンダードターポリンのタペストリーの場合

スタンダードターポリンの印字幅は2400mmです。こちらも布と同じように、
W1500×H3000mmの生地を2枚印刷し、幅継(はばつぎ)をして作成が可能です。
ターポリン素材の場合の幅継(はばつぎ)は熱による圧着をさせていただきます。

 

※上記幅継位置は一例です。

 

幅継をすると、縫い合わせの跡が目立つのでは、と心配になりませんか?
実際に大型出力屋でにもお問い合わせをいただきます。
近くでみると写真のような縫い跡が見られます。

下記の写真は2m離れて見た時の幅継タペストリーです。
近くで見た時の幅継の跡は離れて見ると目立たないですよね。
2枚を繋いで1枚大きなサイズで仕上げたい、多少つなぎ目が見える程度なら気にしない、という方であれば、幅継ぎ加工で作成させていただいております。

 

3.タペストリーのデータの作りかた

印刷してカット、作成をする際、必ず「塗り足し(ぬりたし)」が必要です。塗り足しとは、仕上がりサイズの外側に余分にデータを付けることです。カットや加工をした時に印刷されていない部分(印刷素材の生地の色)が印刷面に残らないようにするためです。

タペストリーの場合、選ばれる素材・加工方法・上下のパイプによって、必要な塗り足しは異なります。ここからは図にてご説明いたします。

 

※赤色の実線:仕上がりサイズ
※水色実線:必要塗り足しライン
※緑色の実線:文字や重要な図柄はこの内側に入れていただくことをお勧めします。

・紙素材+上下袋加工のタペストリー

上下各50mm・左右各3mmの塗り足しが必要です。
※上下に袋加工をする際、上下の辺の緑の点線の位置にテープ止めがきます。こちらより外側はパイプによって膨らみますので、文字など細かいデザインは入れないようおすすめしております。

 

・布素材+上下袋加工のタペストリー

上下各65mm・左右各10mmの塗り足しが必要です。
※上下に袋加工をする際、緑の点線の位置で糸縫いします。縫製にデザインが被ってしまうと、可視性が損なわれる可能性がございます。文字など細かいデザインは入れないようおすすめしております。

 

・ターポリン素材+上下袋加工のタペストリー

上下各110mm・左右各40mmの塗り足しが必要です。
※上下に袋加工をする際、緑の点線の位置で熱圧着をします。熱圧着上にデザインが被ってしまうと、可視性が損なわれる可能性がございます。文字など細かいデザインは入れないようおすすめしております。

 

・紙素材+はさみ込み加工のタペストリー

上下各10mm・左右各3mmの塗り足しが必要です。

 

4.まとめ

今回は大型出力屋のタペストリーのサイズや最大幅、データ作成の注意点などをまとめさせていただきました。
吊下げタペストリーを検討される際の参考になれば幸いです。
印字幅を超える印刷の場合、恐れ入りますが大型出力屋HPの簡単自動お見積りでは積算をできないため、ぜひスタッフまでお見積りのご依頼をいただければと思います。
お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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