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印刷データについて

2023.11.10

完全データ作成~失敗しないデータ作成のコツ~『第1回 画像の配置方法』

こんにちは、大型出力屋です。
第0回では、『完全データ作成~失敗しないデータ作りのコツ~』と題しまして、完全データを作成するためのコツについて説明させていただきました。

今回は、Illustratorで入稿される場合の完全データの必須項目「画像のリンク切れ」を起こさないために、そもそも「リンク切れ」が起こってしまう原因、また、その対処法2つについて説明していこうと思います。
イラストレーターのリンク切れのイメージ

目次

  1. 「リンク切れ」とは?その対処法は?
  2. 「リンク画像」と「埋め込み画像」の違い
  3. 「リンク画像」のメリット・デメリット
  4. 「埋め込み画像」のメリット・デメリット
  5. まとめ

 

1.「リンク切れ」とは?その対処法は?

まず、「リンク切れ」とは、Illustrator上に配置した画像が抜け落ちてしまい、読み込みができない状態のことです。その原因でよくあるのが、Illustratorで画像をリンク(配置した)後に、画像の保存場所を変更したり、削除してしまったり、または画像の名称を変更してしまったり、などです。

お客様のパソコンでは画像が表示されている状態でも、入稿の際に「埋め込み」の操作をしていない場合や、リンク画像の送付漏れがある場合、リンク画像を保存したファイルの階層がリンク時と異なる場合などは、弊社でIllustratorを開くと「リンク切れ」が起こってしまいます。

下の図は、正しく「リンク」または「埋め込み」がされている状態の場合です。

 

そして、下の図が「リンク切れ」が起こっている状態です。

「リンク切れ」が起こっている状態では正常に印刷をすることができないため、不足している画像、または「埋め込み」操作をしたIllustratorの再入稿が必須となります。「埋め込み」の方法については後述します。

画像を使用したillustratorを入稿する場合、「リンク切れ」を起こさないための方法は下記の2つです。

①「リンク画像」をillustratorと一緒に入稿する方法
②画像を「埋め込み」するという方法
このようにすることで、「リンク切れ」を避けることができます。

※②の手順は下記のとおりです。
1.「リンク」パネルを表示する(メニュー→「ウィンドウ」→「リンク」で表示されます)
2.埋め込みしたい画像を選択する
3.「リンク」パネルのメニューから「画像を埋め込み」を選択する
こちらで画像の「埋め込み」が完了します。

 

2.「リンク画像」と「埋め込み画像」の違い

「リンク画像」・・・別の場所にある画像をIllustrator上に関連付けて画面に表示している
「埋め込み画像」・・・画像をIllustratorに直接埋め込んだもの

以下でそれぞれのメリット・デメリットについてご説明します。

 

3.「リンク画像」のメリット・デメリット

「リンク画像」のメリットは、「埋め込み画像」と比べてIllustratorの容量が小さくなるという点です。
デメリットは、Illustratorが指示している場所にリンク画像がないと「リンク切れ」を起こしてしまい、画像が正常に表示されないという点です。この場合、リンク画像、もしくは画像を埋め込んだIllustratorの再入稿が必須となります。
画像をリンクして入稿する場合は、入稿前に必ず使用している画像が全て揃っているか確認をしてください。また、「Links」というフォルダを作成して、使用している画像を全て入れてIllustratorと一緒にご入稿ください。

 

4.「埋め込み画像」のメリット・デメリット

「埋め込み画像」のメリットは、リンク切れの心配がない点です。画像を直接Illustratorに埋め込むため、再入稿になる可能性が低くなります。
デメリットは、「リンク画像」と比べてIllustratorの容量が大きくなってしまう点です。作業時に挙動が重く感じてしまうことがあります。

 

5.まとめ

Illustratorとそれに使用している画像がセットであるのが必須なのが「リンク画像」。Illustratorと画像を一緒に入稿する必要がないのが「埋め込み画像」です。
どちらも一長一短ですが、リンク切れで再入稿になると校了までの時間が伸びてしまうため、リンクした状態でご入稿される際には、使用している画像がすべて揃っているかをご確認の上、ご入稿をよろしくお願いいたします。

※大型出力屋は「リンク切れ」をさけるために基本的に「埋め込み」をしたIllustratorのご入稿を推奨してます。ですが先述の通りIllustratorが重たくなってしまうこともありますので、「リンク画像」に不足がなければ、どちらの方法でも問題ありません。

その他、入稿時の注意事項に関しましてはこちらからご確認ください。

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