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2021.07.21

タペストリーとは? ┃ これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる! ~第三回~

いつも大型出力屋をご利用いただき、ありがとうございます。
お客様応対を担当しております、杪谷(ほえたに)と申します。

「これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第一回~/~第二回~」に続き、
第三回といたしまして、今回は弊社で作成できるタペストリーの設置方法やタペストリーの縦横の注意点などをまとめます。
第一回、第二回よりも踏み込んだ内容ですので、もしよろしければ過去の記事も下記からご覧いただければと思います。

「タペストリーとは?┃これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第一回~」
→入門編としてタペストリーって何?というところから、加工方法やタペストリー印刷ができる紙や布などの素材についてご紹介いたしました。

「タペストリーとは?┃これを見れば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第二回~」
→弊社で作成できるタペストリーのサイズやデータの作り方についてご説明いたしました。

目次

  1. タペストリーの設置方法について
  2. タペストリー印刷の縦長・横長の落とし穴
  3. まとめ

 

1.タペストリーの設置方法について

タペストリーは紐やフックを引っ掛けるところがあれば壁や天井から吊るすことができるのが利点です。
大型出力屋でご用意している設置備品を使用し、屋内、屋外に分けて5つの設置方法をご紹介します。
※大型出力屋では、「タペストリー」=「上下にパイプを通した吊下げ型のバナー」としておりますので、下記ご紹介する設置方法はパイプを利用した設置方法です。

【屋内設置の場合】
①紐で吊るす
②パイプフックで吊るす
③紐とパイプフックで吊るす(パイプ分割によるしなりを防止)

【屋外設置の場合】
④紐で吊るす
⑤紐と幕に空けたハトメで吊るす(パイプ分割によるしなりを防止)

 

屋内設置の場合

①紐で吊るす


設置場所にフックなど、紐がかけられる場所があれば、梱包から出してすぐに設置できます。
印刷面自体の重さを考慮し、厚手合成紙や耐久クラフトの場合は「細紐(太さ2mm)」を、トロマットやトロピカルといった布の場合は「太紐(太さ5mm)」をつけさせていただくことが多いです。
※トロマットやトロピカルでもW900mm以下の幅で、パイプを塩ビ丸パイプをご選択される場合は、「細紐(太さ2mm)」を付けさせていただいております。

例えばW1000×H2000mmの厚手合成紙のタペストリーの場合は十分な長さにするため、横幅の3倍の長さとしております。
横幅1000mm×3m=3000mm(3m)の細紐を1本お付けします。
設置場所に対して紐が長い場合はカットいただければと思います。

もちろん、紐の長さや太さを変えることも可能です。お見積やご注文時にご相談ください。

 

②パイプフックで吊るす

屋内、フックで吊るした例

こちらの設置方法は、店舗や展示会等で、壁全体の装飾をされたい方に選んでいただくことが多く、紐を使わない設置方法で、フックを使って、引っ掛けます。
紐で吊るす場合、どうしても紐の長さの分、タペストリーの上側の壁が見えてしまいますが、フックで設置するとタペストリー上側の余白を短くできます。
タペストリー上部の余白を極力なくしたい場合や、商品を前に置くなど、タペストリーをできるだけ上に設置したい場合におすすめです。
また、左右の高さを均等にしやすい、というメリットもあります。

余談ですが、お写真のようなパイプフック+丸カン+S字フックをご使用いただく場合、吊下げ位置からタペストリーの余白は約110mmです。
床に付かずに設置されたい場合はこちらを考慮したサイズでご注文いただければと思います。

 

③紐とパイプフックで吊るす(パイプ分割によるしなりを防止)

屋内用タペストリー、フック吊下げ

弊社でご用意しているパイプの長さを超えるようなタペストリーの場合、上下のパイプを分割+ジョイントで繋ぐ仕様でご案内いたします。
※塩ビ丸パイプ・塩ビ割パイプ:1本最大1800mmまで
※スチールパイプ:1本最大2000mmまで
ジョイント、というのは下記画像のような、パイプとパイプを繋ぐ部品のことです。
例えばW3000のタペストリーで塩ビパイプを使用する場合、1500mmを2本、上下分ご用意いたします。
パイプを繋ぐジョイントが上辺、下辺で1個ずつ必要です。

パイプ分割の仕様(塩ビパイプ)

通常通り左右で吊ってしまうと、タペストリーの重さにより上辺のジョイント部分はしなりやすく、また、袋加工の中でパイプとパイプが外れてしまう可能性もございます。
その2点を防ぐため、タペストリーの重さを支える補強として、上辺パイプのジョイントの数分パイプフックをつけさせていただき、両端とジョイントの位置で吊るせるようご提案させていただております。

中央フックで吊るす

 

 

 

屋外設置の場合

④紐で吊るす

屋外の場合は、ターポリン素材を使用いたしますが、風で煽られることを防ぐために、
上辺だけではなく、下辺も固定した方が安全です。
また、印刷面の重さ、強度的な理由により、弊社でご用意している中で1番太い「ロープ(太さ8mm)」をつけさせていただいております。
屋内用の紐の長さと同様、十分な長さにするため横幅の3倍の長さとさせていただき、上下用として2本お付けしております。
例えばW1500×H2000mmのスタンダードターポリンのタペストリーの場合は、横幅1500mm×3m=4500mm(4.5m)のロープを2本(上下用)をお付けします。

こちらの場合は上下に紐を付け、上辺の紐で吊るし、下辺は重石やアンカーなどで固定します。

 

 

⑤紐と幕に開けたハトメで吊るす(パイプ分割によるしなりを防止)

パイプ分割のタペストリー、中央ハトメ

 

屋外設置の場合はスチールパイプをご選択いただきますが、屋内用の設置例で記載した通り、スチールパイプは最大2000mmまでです。
こちらを超える場合は分割でのご用意ですので、屋内用同様、パイプはジョイントでつないでいただくこととなります。

 

しなり防止のため、ジョイントの位置で吊下げる、という点では同じですが、
屋外用ではハトメを幕上辺のジョイント位置に打ち、紐を通して吊るしていただきます。
(屋内用でご紹介したパイプフックを屋外で使用するのは、強度的におすすめしておりません。)

中央にハトメを打ち、吊るす

屋内用、屋外用に適した素材やパイプ、紐などについては
「タペストリーとは? ┃ これを見れば吊り下げタペストリーのすべてが分かる! ~第一回~」でまとめております。
もしよろしければご覧ください。

 

 

 

 

 

2.タペストリーの縦長・横長の落とし穴

例えばポスターの場合なら縦長・横長を間違えて注文してしまったとしても、周囲をカットするだけなので印刷や加工に影響がなく、特に問題はございません。
しかし、タペストリーを作る場合は、上下の辺にパイプが通るための加工や、使用するパイプの長さに影響があるため、縦長か横長かがとても重要です。

縦長・横長を間違えてご注文をいただきますと、下記の2点のような不具合が起こる可能性がございますのでご紹介いたします。

 

①金額が変わる場合がございます。

大型出力屋では加工の長さや、使用するパイプの長さによって、金額が変動いたします。
縦長と横長では上下の辺の長さが変わり、加工やご用意するパイプなどの長さがかわってしまうため、それに伴い金額が変動する可能性がございます。

例:厚手合成紙、上下袋加工(じょうげふくろかこう)、塩ビ丸パイプ、細紐

■縦長
W900×H1500mm:¥7500(税別)
パイプ→900mm
袋加工→900mm
紐→3m

■横長
W1500×H900mm:¥8300(税別)
パイプ→1500mm
袋加工→1500mm
紐→5m

 

横長(W1500mm)のほうが縦長(W900mm)のときよりパイプが長い、袋加工が長い、吊るす為の紐が長い、という理由から金額の差が発生します。

 

②同じサイズでも縦長なら作成でき、横長では作成できない場合がございます。

上下袋加工の場合、印刷素材の印字幅内に袋を作るための塗り足しが必要です。
塗り足しを含めたサイズが印刷素材の印字幅内に納めなくてはならないため、一見印字幅内のサイズのご注文でも、1枚ものでは作成できない場合がございます。

例:厚手合成紙、上下袋加工(じょうげふくろかこう)、塩ビ丸パイプ、細紐

■縦長
W1500×H2000mm:作成可能
■横長
W2000×H1500mm:作成不可

 

厚手合成紙の最大印字幅は1500mmです。
印字幅内に作成希望サイズが収め、かつ塩ビ丸パイプを使用する場合、上下に袋加工をするために印字幅内に50mmずつ(計100mm)塗り足しが必要です。こちらを前提に、順番にご説明していきます。

厚手合成紙、幅※最大幅は用紙によって異なります。

 

縦長のW1500×H2000mmの場合、仕上がりサイズに加えて、袋加工分100mmが必要なので、実際に印刷する用紙のサイズはW1500×H2100mmです。
このサイズでしたら短辺(1500mm)が印字幅内であるため印厚手合成紙で作成可能です。

タペストリーのサイズについて

 

次に、横長のW2000×H1500mmの場合です。
仕上がりサイズに袋加工分100mmを含めると、実際に印刷しなければならない用紙のサイズはW2000×H1600mmとなり、短辺・長辺ともに、厚手合成紙の印字幅1500mmより大きなサイズとなるため、こちらのサイズは1枚ものでの作成ができません。

タペストリーのサイズについてタペストリー(横長)

もし厚手合成紙と塩ビ丸パイプで、横長(1500mmより大きな幅)のタペストリーにしたい場合は、合成紙の印字幅1500mm-(上下塗り足し50mm+50mm)のH1400mmが限界のサイズです。

タペストリーのサイズについてタペストリー(横長2)

上記は厚手合成紙、塩ビ丸パイプの場合でサイズを計算しております。他の素材やスチールパイプをご選択の場合、1枚で作成できるサイズが異なります。
「タペストリーとは? ┃ これをみれば吊下げタペストリーのすべてが分かる!~第二回~」で最大サイズをまとめた表を掲載しております。
もしよろしければご覧ください。

 

3.まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。タペストリーの設置方法や、縦長・横長にご注意いただきたい理由をまとめさせていただきました。
また、全3回更新させていただきましたブログ、「タペストリーとは? ┃ これをみれば吊下げタペストリーのすべてが分かる!」は今回をもって最終回とさせていただきます。
タペストリーを検討されている皆様の疑問点が、1つでも解消できれば幸いです。

商品について、お見積りやお問い合わせも大歓迎ですので、ご希望の方はタペストリー商品ページ、もしくはお問い合わせフォームからご連絡ください。

 

 

 

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