商品紹介
2024.05.13
お世話になっております。大型出力屋お客様担当の高島です。
今回は大型出力屋の紙素材として取り揃えている「厚手合成紙」について詳しくご説明をさせていただきます。
素材の説明や注意点、他の素材との比較もまとめましたので、用紙選びの参考になれば幸いです。
厚手合成紙は合成樹脂(プラスチック)を主原料とした用紙です。表面はマット調で印刷の再現性が高く、耐久性や耐水性にも優れています。耐久性が高いため、屋内で使用されるポスターにはもちろん、バナースタンドやタペストリーなどに仕立てるための後加工にも向いています。大型出力屋では後加工を追加する使用方法が多いことを加味して、紙厚0.2mmという厚手の合成紙を採用しています。
発色性も優れ、印刷がきれいです。印刷素材と印刷インクがマット調のため、落ち着いた仕上がりになります。反面、若干の粒状感と色の浅さも見受けられる場合もあります。お写真では分かりにくいですが、べた塗り部分に粒状感があり、黒い部分(K100%)も「真っ黒」よりも少し薄めの印象となります。
よりハッキリした印刷の仕上がりにしたい場合は、光沢ラミネート加工の追加をお勧めします。
紙素材なのでハサミなどで切ったような切り込みが入ってしまった場合は、一気に裂けてしまいます。また、折り跡はつきますし、カールもいたします。しかし、成人男性が指でちぎろうとしてもちぎれない程の高い耐久性があり、破れにくい素材です。そのため粘着テープで貼ったり、バナースタンドと組み合わせたりするなど、後加工にも向いています。
紙自体は高い耐水性があり水を弾くため用紙がふやけてしまうことはありません。しかし合成紙とインクの特性上、用紙にインクが染み込んでいかないため、印刷面(インク)が水に濡れてしまった場合にインクが滲んでしまったり、汚れを取るために濡れた布巾などで拭いてしまうとインクがのびてしまいます。ご注意ください。
水濡れする場所でのご利用をご検討中の場合は、表面ラミネート加工をして保護することで、上記の対策が可能です。
その他詳細は下記の通りです。
他の紙素材(マットコート紙、光沢紙)との比較は『マットコートについて』や『光沢紙について』で紹介させていただいております。
また、厚手合成紙はマット調の仕上がりですが、光沢ラミネートをすることにより光沢感を出すことも可能です。
厚手合成紙の最大の特長は、耐久性の高さを利用して様々な後加工をすることができることです。後加工次第によって、様々な使用方法があります。
表面にラミネートをすることによって、ポスターとして屋外で短期的に使用していただくことができます。
大判ポスター印刷のページはこちら
ロールアップバナースタンドやXバナースタンドなど、バナースタンドの1番安価な印刷素材として使用されます。
『ロールアップバナースタンドの事例』
『Xバナースタンドの事例』
バナースタンドのページはこちら
両面テープを貼り付けることができるので、パイプを入れるための袋加工をしてタペストリーにすることができます。
『タペストリーの事例①』
『タペストリーの事例②』
タペストリーのページはこちら
紙素材共通で、7mm厚の発泡パネルに貼り付けが可能です。曲線も滑らかにカットすることができます。
『ポスターパネルの事例①』
『ポスターパネルの事例②』
ポスターパネルのページはこちら
表面にホワイトボードタイプのラミネート加工をすれば持ち運び可能なホワイトボードシートにもできます。
ホワイトボードシートのページはこちら
最後までお読みいただきありがとうございました。厚手合成紙はマットコート紙、光沢紙の中ではお値段が高めですが、非常に汎用性の高い素材です。納期の調整もききやすく、マットコート紙や光沢紙のような普通の紙では強度や耐水性が心許ない場面にご利用ください。
ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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